分離マージンモードでは、以下の方法でポジション証拠金の調整を行う。
自動マージンコール
自動マージンコールとは、強制決済を回避する目的で、保有しているポジションに自動的に証拠金が追加される機能である。この機能を有効にすると、証拠金が維持証拠金を下回った時点で、口座の利用可能な残高を使って証拠金の不足額が補填される。証拠金として追加される金額は、口座の利用可能残高が上限である。利用可能残高が不足している場合、利用可能残高のすべてが維持証拠金の不足分に補填される。証拠金が追加されると、強制決済価格と破産価格の差額が広がることが確認できる。
自動マージンコールが有効になっている場合、設定可能なレバレッジの最小値は1倍である。ポジションが1倍のレバレッジを使用している場合は、利用可能残高があっても、当該ポジションに証拠金は追加されない。
証拠金の手動調整
分離マージンモードでは、ポジション証拠金を増減させることができる。ポジション証拠金を増やしても、ポジションのレバレッジは影響を受けない。強制決済価格は、証拠金の追加を受けて、再計算される。ポジション証拠金が、維持証拠金を下回ることはできない。
注:自動マージンコールと手動での証拠金調整は、いずれもレバレッジに影響しない。
保有レバレッジの調整
分離マージン:ポジションを立てるために必要な証拠金 =額面価格× 契約数量×平均参入価格 / レバレッジ
レバレッジを調整するときは、対応する保有証拠金を増減させる。
(1)レバレッジを大きくする
最大レバレッジ = min {システム最大倍率、If{未実現損益<0、-0.5 ×契約数量 ×額面価格/(平均参入価格 × 未実現損益), 9999}};
説明:損失を一定の閾値内にすれば、レバレッジは調整できない。
未実現損益 ≥ 契約数量 × 額面価格/(保有ポジションの平均参入価格 × レバレッジ )× 50%
(2)レバレッジを小さくする
最小レバレッジ = 契約数量 × 額面価格/(保有ポジションの平均参入価格 ×(保有証拠金+利用可能証拠金))
Deepcoinの無期限契約では、レバレッジを調整する機能を提供している。ユーザーがレバレッジを上げたい場合には、システムが調整後のレバレッジ倍率が約定時の最大レバレッジ倍率よりも小さいと判定すれば、ただちに調整が行われる。調整後は、ポジションを「建てる」ために必要な証拠金が少なくてすむようになる。
ユーザーがレバレッジを下げると、維持証拠金は増加するが、口座に十分な残高があり証拠金を追加可能だとシステムが判断すれば、ただちにレバレッジ倍率の調整が行われる。
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